2025-01-01から1年間の記事一覧
【 人を人とも思わない(思い上がって、他人のことを考え ない振る舞いをする様子)】 ●真っ赤な誤用 「乙姫は、浦島太郎をとても盛大にもてなしたのよ。 『人を人とも思わない』、まるで神様か仏様のよう に、考えたのかもしれないわね」 それにしては、な…
●百字で笑って【時計】 家にある時計が正確だと、何だか時間に縛られているような気がしてくる。遅れていると時間を損したような気分になり、進んでいると時間を得したような気になってくる。したがって、時計は進めておくに限るのである。
【 身から出た錆(さび)(自分のしたことによって、自分 自身が苦しむこと)】 ●真っ赤な誤用 「『身から出た錆』で、ふとんがすっかり汚れちゃっ てね」 どうせなら、起きているうちにしっかり出すべ きですね。
●百字で笑って【同じ話】「おまえも年をとったもんだなあ。その話を聞かされるのは、これで3回目なんだぞ」「何を言っているんです。年をとったのは、おじいさんの方じゃないですか。だってこの話をするのは、これでもう5回目なんですよ」
【 手を替え品を替え(いろいろな手段や方法を用いてみる こと)】 ●真っ赤な誤用 「バーゲンで、『手を替え品を替え』て、この手袋を 買ったの」 いろいろなやり方で、試着してみたんでしょう ね。
●百字で笑って【初対面】「会ってほしい人がいるの」娘にいきなりこう告げられて、父親はあわてふためいた。それももう家に連れて来ているというのである。「こちら、はつらつ保険の浜本さん。お父さんにぴったりの医療保険があるんだって」
【 行き当たりばったり(成り行きまかせで無計画なこと)】 ●真っ赤な誤用 「その男は、公園で『行き当たりばったり』倒れて しまったんだ」 倒れる計画なんか、最初からなかったようです ね。
●百字で笑って【自慢】「私は、親からいつも『自慢する人間だけには、絶対になるな』と厳しく教えられてきました。そのおかげで、私はこのようにとても謙虚な人間になることができたのでしょう。今は、本当に親に感謝しているところです」
【 いざ鎌倉 (大変なことが起こった場合にいう言葉)】 ●真っ赤な誤用 「大変な大事故が起きたんだ。取材に出かけるぞ。 『いざ鎌倉』だ!」 「で、現場は鎌倉市の何町でしょうか?」 こんな調子でもたもたしていては、特ダネを とるのは難しそうですね。
●百字で笑って【トリ】「トリはいかがですか?」「すみません。私、トリが大の苦手なんですよ」「全然、ダメですか?」「ええ。見るのもダメなんです」「そりゃ残念ですねえ。いつかバードウォッチングにお誘いしようと思ってたのになあ」
【 酸いも甘いも噛み分ける (多くの人生経験から、人情 の機微や人生の裏表を知り尽くしていること)】 ●真っ赤な誤用 「わしみたいに年をとると、味覚が落ちて『酸い も甘いも噛み分ける』ことができなくなるんだ よ」 苦さを噛み分ける味覚は、衰えていな…
●百字で笑って【白雪姫】白雪姫は、毎朝鏡の前に立つと決まってこう言うのだ。「ねえ。世界で1番美しいのは誰?」「もちろん白雪姫ですよ」鏡がそう答えると、白雪姫は満足そうにうなずいた。その手には、大きな斧が握られていたのだった。
【 八方美人 (誰に対しても要領よく振るまって、みんな からよく思われようとする人をあざけっていう言葉)】 ●真っ赤な誤用 「彼ったらさあ。私のことを世界一の『八方美人』 だって言うのよ。私なんか、まだまだだと思う んだけど」 彼の人を見る目は、な…
●百字で笑って【下調べ】「先生の脚本は本当にすばらしいです! 昨日の朝ドラで山岡さつきの別れの言葉、感激しました」「いや、あれは山岡くんのアドリブだよ」こんなことがなきにしもあらずなので、褒める時には十分な下調べが必要である。
【 袋の中の鼠(ねずみ) (逃げることのできない状態)】 ●真っ赤な誤用 「おまえはもう完全に包囲されている。『袋の中の 鼠』だ。無駄な抵抗はやめて、出てきなさい!」 「くそっ! オレが鼠だバカにしやがったな。よし、 こうなったら徹底的に戦ってやる…
●百字で笑って【入社試験】「自己PRをお願いします」面接官が告げると、男は自信に満ちた表情で言った。「私は、入社したら、面接官の皆さんをすぐに追い越すでしょうね。『そんなはずはない!』と思うのなら、私を入社させてみてください」
【 明けても暮れても (毎日ずっと同じような状態が 続いていること)】 ●真っ赤な誤用 「年末年始は『明けても暮れても』テレビばかり 見ていたよ」 「それを言うなら、『暮れても明けても』だろ」 確かに、年末年始の場合には、そちらの方が 正確ですね。
●百字で笑って【カツカレー】「この店はいったいどうなってるんだ。このカツカレー、カツの大きさが、メニュー写真の半分しかないじゃないか!」「お客さま、申しわけございません。すぐに写真を取り換えますので」「カツの方を取り換えろよ!」
【 #匙(さじ)を投げる (もうだめだとあきらめること。 治療方法がなくなり、医師が患者を見放すこと)】 ●真っ赤な誤用 「『匙を投げた』ら、飛距離は38mだったよ」 将来、オリンピックの投てき競技に認定され るかもしれませんね。
●百字で笑って【えんま大王】「えんま大王さま。なぜ私が地獄行きなのでしょうか?」「おまえはウソばかりついてきたからだ」「えんま大王さまは、イケメンでやさしくて、誰からも好かれるとても素敵な方なんですね」「よし、極楽行きに変更!」
【 #光陰矢の如し (月日がまたたく間に過ぎ去っていく こと)】 ●真っ赤な誤用 「もう今年も師走か。『光陰矢の如し』だなあ」 「えっ、ちょっと待ってください。矢のスピード って、ものすごく遅いんですよ」 確かに、時間がゆっくり流れるたとえの方 がぴ…
●百字で笑って【小説】「もしも無人島で暮らすとしたら、どんな小説を持っていきたいと思いますか?」「源氏物語ですね」「ほう。その理由は?」「何巻にも分かれているので、火を起こしたり、何かを包んだり、枕にしたりできるでしょう」
【 #毒にも薬にもならない (害もないが役にも立たないこ と)】 ●真っ赤な誤用 「あいつは、『毒にも薬にもならない』存在さ」 「となると、サプリみたいな存在ってことかしら? なるほど。言い得て妙ですね。
●百字で笑って【エレベーター】停電でエレベーターに閉じ込められた男性が、5時間ぶりに救出された。「どんなことを考えていましたか?」マイクを向けられると、彼はホッとした表情でこう答えた。「インタビューにどう答えるかを考えていました」
【 #甘い汁を吸う (自分は苦労しないで、他人を利用して 利益を得ること)】 ●真っ赤な誤用 「おまえってやつは、ホントずるいやつだな。いつ も「甘い汁ばかり吸って』やがる」 「そんなことないよ。オレ、辛党だから甘い汁物は どうも苦手なんだよなあ」
●百字で笑って【土産】出張中の夫が日光の三猿の土産を買ってきた。「どうしてこんなもの買ってきたの?」「だっておまえ、ダイエットに挑戦してるんだろ。この猿の『見ざる聞かざる食わざる』のポーズを見て、頑張ってほしいと思ってさ」
【 #濡れ衣を着せられる (無実の罪を負わされること)】 ●真っ赤な誤用 「かわいそうに。あいつ、『濡れ衣を着せられて』 風邪をひいてしまったんだって」 世の中には、損な役回りの人がいるもので す。
●百字で笑って【クーベルタン】近代オリンピックの創始者・クーベルタンは、その業績をたたえられ「近代オリンピックの父」と呼ばれた。ということは、彼の父は「近代オリンピックの祖父」、母は「近代オリンピックの祖母」と呼ばれたのだろうか?
【 #目の色が変わる (怒ったり驚いたりする様子。何か に熱中している様子)】 ●真っ赤な誤用 「『目の色が変わった』んだけど、何色かまでは はっきり覚えていません」 かなり興奮していたんでしょうね。
●百字で笑って【懐中電灯】「わっ! 停電だ。懐中電灯はどこにあったかなあ?」「タンスの下から2番目の引き出しでしょ」「ああ、そうか。ん? ないぞ。ちょっとよく見えないから、懐中電灯を取ってくれ」「その懐中電灯を探してるんでしょ!」